Question 2
(2)
勉強にしても、仕事にしても、その能率には必ず波があり、それがないようにみえても、波が小さいだけである。つまり、人間は機械のようにいつも同じ調子ではたらいてはいないから、1時間に50個の製品がつくれるから、10時間で500個がつくれる、という具合いには計算できない。従って、脳が最も快調にはたらいているときを基準にすると、たいていのときは不調ということになってしまう。
それでも、全く無計画に勉強や仕事をするわけにもゆかないので、一応はスケジュールを立てる。その際に、快調に脳がはたらいているときの能率を基準にしてスケジュールを立てれば、そのスケジュールの通りにことが進行することは絶対にないといってもいい。その度に、自分の才能に失望していれば、失望しつづけることになる。さし迫った(注1)状態では、どうしても脳がフル回転して(注2)いるときを基準にスケジュールを組むので、たいていは不完全な形で終ってしまう。スケジュールをつくるときには、せめて中等度に脳がはたらいているときの能率を基準にする必要がある。スケジュール以上にはかどっても(注3)誰もこまる人はいない。
そして、スケジュールにこだわるよりは、脳の変動の波をできるだけ感じとり、能率がしお悪くても悲観(注4)せずに、必ず上げ潮のとき(注5)がくることを期待すればいい。そして、上げ潮のときには自分でもおどろくほどに能率が上がるので、そのときに一気に遅れをとり戻せばいいのである。
(注1) さし迫った: ここでは、時間に余裕がない
(注2) フル回転する: ここでは、最もはたらく
(注3)はかどる : 順調に進む
(注4) 悲観する: 悲しむ
(注5)上げ潮のとき: 調子が上向きになるとき
筆者によると、スケジュールを立てる際の注意点は何か
筆者の考えに合うのはどれか。