問題 3
昔も今も、才覚というのは一定の軌道から飛び出してゆく能力のことで、みんなにそんな例外的な能力が備わっていたら、そもそも大地にはりつく農業も、分業で成り立つ産業社会もあり得ない。いつの世も、才覚のある者が新しいビジネスを起こしてゆくのは事実だが、それをビジネスとして成立させるのは社員の労働と献身であるし、それがなければ起業者の才覚が活きることもない。
(高村薫 『閑人人生生――平成雑記帳二〇〇七一二〇〇九』による)
才覚のある人について、この文章ではどのように述べられているか。