問題 1
(1)
蝶の雄は、雌の翅の色を目じるしにして、配偶者たる相手を探す。モンシロチョウの雌の翅の裏の、黄色と紫外線のまざった色一モンシロチョウの雄にとっては、モンシロチョウの雌であることの記号である。(中略)
さて、この記号は光による記号である。光は直進するから、目によってそれを見た雄は、それにむかって直進すれば、雌のところにゆきつける。匂いのようにそこらじゅうに拡散するものを記号に使う場合より、よほど<b>①かんたんである</b>。
けれど、それなりに不便なこともある。光が直進するからには、その光の進路を一枚の葉がさえぎっても、もう雌の記号は見えなくなってしまう。ということは、雌の存在を見出すことはできないということだ。
これに対処するにはどうしたらよいか? ひらひらと舞いながら、すこし上から見たり、ななめから見たりすることだ。
もし蝶が蜂のようにブーンとまっすぐ飛んだとしたら、<b>②雌をみつけだすチャンスはぐっと減ってしまう</b>にちがいない。
それと同時に、翅が雌の記号である蝶にとっては、翅は大きいほうが好ましい。そのため彼らは、「二っ折りのラブレター」となって、航空力学的にもひらひら飛ぶほかはなくなった。けれど<b>③それ</b>は、ひらひら飛ばねば雌が発見できないという要請と、まったく矛盾していなかったのである。
【①かんたんである】のはなぜか。
【②雌をみつけだすチャンスはぐっと減ってしまう】とあるが、なぜか。
【③それ】とは何か