問題 3
(3)
以下は、仕事でリーダーの立場にある人に向けて書かれた文章である。
「君は何がやりたいの?」「どんな仕事が好きですか?」と聞いたとき、本人の口から出てくる答えが本当に「向いていること」とは限りません。なぜなら、どんな仕事をやりたいかについては、驚くほど多くの人がイメージに左右されています。特に若い人や新人であれば、その傾向は強くなります。本人の発言を鵜呑みにして(注1)はいけないのです。
仕事の実情を知らずに単純に「あの仕事が好きだ!」と思い込んでいたり、「商品開発のAさんは楽しそう。私も商品開発をやりたい」と憧れていたり。上司に何をやりたいか聞かれたから、それほど強い興味があるわけではなくても「特にありません」と答えるのは気まずいので、「なんとなくやりたいもの」をとりあえず答えただけというケースもあります。
<b>それ</b>を踏まえずに、「君、広報が好きなの?じゃあ、やってみなさい!自分で言うならモチベーション(注2)も高いからうまくいくだろう」というリーダーは、マネジメント (注3)という大切な仕事を放棄しているようなものです。
本人も気づかない埋もれたスキルを引き出しチームの勝利に貢献してもらうには、リーダーがメンバー自身よりも、その人の適性を把握していなければなりません。
(中略)
本当に適性があれば、新しいポジションで成果を出します。成果が出ると面白くなり、ますますスキルが上がります。やがて「自分が貢献できている、チームの役に立っている」と実感できるようになれば、それがそのメンバーのやりたい仕事になっていきます。
(注1)鵜呑みにする:そのまま受け入れる
(注2)モチベーション:意欲
(注3)マネジメント:ここでは、チームのメンバーの管理
【それ】とあるが、どのようなことか。
部下への接し方について、筆者はどのように考えているか。