问题 1
A
アートを買うか買わないか。その後もコレクションし続けるか、止めてしまうのか。
いずれも最初の一点を上手うまく買えるかどうか、そしてその最初の作品が、自分にとって後々までも価値あるものかどうかで決まってくると思います。
もちろんここで言う価値とは単純な市場価値だけではなく、求めた人にとって、飽きずに長い間付き合い続けられる魅力のことを指しています。この自己満足の部分が大きくないと、なかなか次の一点に手が伸びにくいのではないでしょうか。
アートは大好きだけれど作品を買うほどではないと最初は思っていても、一度購入して見れば、後は堰せき(注1)を切ったように買い続けてしまったコレクターの方達を身近に何人も見ています。
(宮津大輔『現代アートを買おう!』による)
B
真にアートの価値がわかるようになるためには、やはり、買うというステップに至らないといけないと思う。実際に買って自分のものにしてこそ、本当にわかってくるものだ。自分がお金を出して手に入れたものだからこそ、愛着も出てくるだろうし、身近において毎日見ていることで、いろんな刺激を受けていくはずだ。
(中略)
数万円にしろ、数百万円にしろ、いくらかのお金を出して買うのだから、それに見合うだけのものかどうかをしっかり吟味すること。ギャラリー(注2)で作品と対峙たいじ(注3)して、これ、おもしろいな、とか、好きだなと心を動かされる作品に出会えたら、さらに、どうして自分はこれが好きなのか、一歩踏み込んでその理由を考えてみることだ。
大切なのは、自分にとって、これは充分な価値のあるものだと思えるような、自分自身の基準を持つということである。
(小山登美夫『その絵、いくら?現代アートの相場がわかる』による)
(注1) 堰(せき)を切ったように:ここでは、勢いが止まらずに
(注2) ギャラリー:美術品の展示場
(注3) 対峙(たいじ)する:向き合う
AとBはアートを買うことについて、どのような考えを持っているか。
アートの価値について、AとBが共通して述べていることは何か。