问题 1
「さっきから」ずっと家じゅうに、モノを配って歩くみたいなことをしていない?」。一日の終わりによく思う。その日使ったものをしまうため、部屋から部屋へと動き回る。
バッグの中身も、財布名刺入れ、手帳などはひとまとめにしておくが、それ以外の日によって違う持ちものが結構ある。
折りたたみ傘を玄関収納に戻し、保冷バッグをキッチンに戻し、ストールをクローゼットに戻し、日焼け止めクリームを洗面所に戻し、書類を本棚に戻し……。出かけるときは急いでいるのでほぼ無心だが、片付ける段になり、こんなにもあちこちからモノをかき集めてきていたのかと[ (1) ]。
元の場所へ運んで、形を整え、入れることを繰り返していると、10分や20分はあっという間。一日のうちどのくらいの時間、モノをしまうのに費やしていることか。今日じゅうに[ (2) ]、何も死ぬわけではない。後回しして消耗を防ぎ、明日に備える方がいいのでは。
そう考え、ある晩サボることにした出張から帰ったキャリーバッグを、歯ブラシだけ抜きそのままにして寝る。
翌朝、着替えのはみ出たキャリーバッグが床にあるのを見て、どっと疲れをおぼえだ。そのとき悟った。しなくていいようでいて、やはり必要な[ (3) ]。元気は「元」の「気」と書く。一日の活動で昂ったり乱れたりした気が、本来の状態に立ち返る。
モノを所定の地位置に戻すのは、その象徴的行為である。元気を「もらう」とよく言うが、私にとって元気はまず、付加より前にリセットだ。睡眠時間が多少短くなっても、今日のうちに[ (4) ]。
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