问题 1
(1)
新年度が始まった。進級や進学、転勤やそれに伴う転居など変化の多い季節だ。新しい学校に進学したり職場を変わったりして新しい環境に入っていく人も多いだろう。(中略)
新しい環境では緊張や不安を感じるものだ。(注1)人見知りが強い性格だと、こうした変化が苦手だ。私もその一人だが、どんな場所でもいつも通り元気に自分の力を発揮する人を見ると、うらやましくも思える。こちらは少々なことで気持ちが揺れ動いているように思え、いつでも平常心で行動できればと考える。
しかし新しい環境で不安を感じないというのは、<b>必ずしも良いことではない</b>。慣れない環境で、何の不安も感じずにこれまでと同じような行動をしていたのでは、思いがけない失敗をする可能性がある。これまでの経験からは(注2)想定できないことが起きるかもしれない。人生、何があるかわからないのだ。
慣れない場所では、むしろ良くないことが起きる可能性を考えて慎重に行動した方が安全だ。私たちは不安を感じるからこそ、良くない事態に備えて準備しようと考える。緊張するからこそ、集中して、しかも慎重に問題に対応できる。実際に良くないことが起きたときの対応法も(注3)シミュレーションできる。
不安や緊張は自分を守る(注4)安全弁の働きをしている。不安や緊張を感じたときは、そのような気持ちを感じられる自分のこころの力を信じて、あれこれ考えすぎずに今自分にできることに集中するようにしてほしい。
(注1) 人見知り: 初対面の相手に緊張する気持ち
(注2) 想定する:ここでは、想像する
(注3)シミュレーションする: ここでは、想像する
(注4) 安全弁: ここでは、安全のための装置
【必ずしも良いことではない】とあるが、なぜか。
筆者の考えに合うのはどれか。